ベネズエラの北西部にあるコロは、カリブ海に面し、一五二七年にスペインの植民都市として創設された街。市街には、スペインの建築様式でイスラム文化が母体のムデハル様式、オランダ領の島々と蜜貿易を行っていた時代のバロック様式、そして、先住民族文化の要素が融合した建物が約六〇〇棟存在し、独特の雰囲気を醸し出している。また、かつて大西洋横断貿易の中心地として繁栄したコロを支えた港、ラ・ベラには、現在も、植民地
天災と人災の両方に苦しむ文化遺産... の続きを読む
ベニソシュラ側の指示で最も重要視したというスーペリアルームやデラックスルームを始めとする全ての客室は、リビングのデスク部分を木曾の木工作家・漆職人が漆塗りで仕上げ、独特の深みを持つ色合いを出している。他にも交流を持つ織物アーティストや木工作家、石工、和紙照明の専門家を総動員して、他のどこにもない日本だけのオンリー・ワンな美とライフスタイルを表現した。ベッドルームとバスルームを分けるドアも、伝統的な
伝統職人たちが腕をふるう... の続きを読む
「温泉療法」とは、一般的には地下より湧出する温泉水や天然ガス、泥状物質などを利用しておこなう治療と理解されているが、医学上の明確な定義があるわけではない。温泉入浴のみによる治療から、食事・運動まで含める捉えかたまでさまざまである。近年では、温泉入浴だけではなく周囲の自然環境や、そこに根づいている文化や社会も含めて、療養・保養・休養などに総合的に利用しようという考えかたが強調されている。つまり、疼痛
温泉の「総合的調整作用」... の続きを読む
ブリッジ(操舵室)見学は一度はやっておきたいもの。新しい船ほど、実にすっきりしていて、これでこんな巨大な船を動かしているとは信じられないだろう。厨房のツアーもなかなか面白い。たくさんのオーダーをどうやって、さばいているのか、不思議に思うばかり。シアターの舞台ツアーは、シアターのまさに舞台裏を見学できる。衣装の多さ、舞台装置が大がかりなことに驚かされる。船によってはエンジンルームまで見学させてくれる
船内見学ツアー... の続きを読む
現在は少し緩和されているようだが、修復直後は、見学は厳密に事前の電話予約のみ。日本から直接予約を入れ、一五分ごとに二五人ずつガラスで厳重に仕切られた教会の食堂へ入っていく。かなり高い壁に描かれた絵は、晩餐の一瞬を凍りつかせたように描き取った緊張をストレートに伝えてくれる傑作であった。世界遺産としては教会や修道院なのだが、観光客はそちらにはほとんど興味を持たず、要するにやはり「最後の晩餐」に尽きるの
世界遺産を回るとさらに膨らんできた... の続きを読む
船旅が敬遠されてきた最大の要因。それが船酔いに対する恐怖、である。まず認識しておかねばならないのは「世界のどこを探しても揺れない船はない」ということだ。総トン数五万を超える大型豪華客船でも悪天候で波の高いときはグラグラ揺れるもの。そして悪天候による運航ダイヤの大幅遅延も、場合によっては(たとえば台風の接近などで)「欠航」「運休」という最悪の事態も決して珍しいことではない。こうした船酔いや悪天候によ
クルージングのベストシーズンとバッドシーズン教えま... の続きを読む
翌日はあまり天気がよくない。海も多少荒れている。朝のビュフエ形式の朝食でも日本食と洋食の選択ができるので、これも日本船の売りだろう。9時ぎりぎりに行ったので、あまり乗客はいない。のんびりとした朝食となった。デッキの朝食というのがクルーズの愉しいところだが、それができないのが残念である。オリエンテーションが午前中にあった。いつものこういった説明会にすら出席しないが、日本語の説明であるから一応聞いてい
日本船の売り... の続きを読む
オワフ島は何度か旅行しましたが、今回のハワイ島は始めての旅行でした。しかも旦那の両親と旦那と私の4人で家族旅行。以前から義理の母がハワイに行きたいと、うわ言のように何度もいっていたので、その願いを叶えるためにも旅行を決行。やはりハワイ島での見所はキラウェア火山。日本では見られない広大な景色が見れることもありワクワクドキドキ。そうこうするうちにハワイ島へ到着。その日は日が暮れる寸前に到着したこともあ
家族旅行でハワイ島に行きました... の続きを読む
90日間ずっと船に乗っていられる人となると、休みをそんなに取れる人が少ないから、かなり限られた人が対象になってしまう。さらにお金の問題がある。ワールドクルーズ、イコールお金持ちのイメージが定着して、これがなかなか払拭できない。これも部屋のレベルによって料金は全く違ってくるので、ひと言では言えないのが本当のところだ。船によっては150万円くらいで世界一周可能だが、スイートの高い部屋になってくると15
90日間ずっと船に乗っていられる人... の続きを読む
最近は列車に乗って移動するのが好き、という人が増えているようだ。マスコミなどでも取り上げられる機会が増えて、敷居が低くなってきたためだろうか。そんな「乗りテツ」には女性も多く参入しているようで、なんだか隔世の感である。彼らは「鉄道を利用した旅行が好きな人」ということになるだろうが、「列車に乗っていれば幸せ」という純粋な人もいれば、「撮りテツ」の目的地まで移動するのに飛行機やクルマより鉄道が心地よい
鉄道旅の目的は何だろう... の続きを読む
心の揺れがいけなかったのだろうか。なんの前触れもなく鼻血が出てきてしまった。その頃、僕は突然の鼻血に悩まされていた。日本を出発する4、5日前、電車に乗っていたときに、急に鼻孔を伝って血が出てきたことがはじまりだった。鼻水かと思うと鼻血なのだ。ティッシュを鼻に詰め、しばらくじっとしていると止まるのだが、なんの予兆もなく鼻孔から流れ出る鮮血に慌ててしまうのだ。こともあろうに、インターコンチネンタルホテ
突然の鼻血に悩まされる... の続きを読む
まるで生き物とつきあっているようだった。2009年1月にLCCで世界を1周した。その4ヵ月後、こうして「あとがき」を書いているのだが、その間に、LCCの路線やサービスの質はめまぐるしく変わった。新しい路線が加わる反面、廃止になったルートも多い。乗客が集まると思うと、さっと新路線を開設し、収益が悪いとあっさりと就航をとりやめてしまう。まさに校閲泣かせなのだが、このスピード感がLCCといえなくもない。
新しい機体に入れ替えつつある... の続きを読む
「飲み水も料理も体を洗うのも、すべてこの水でした。冷たくておいしかったわよ。貯水槽にはウナギを一匹入れていたのよ。虫やゴミを食べてくれるからね」。Mさんは懐かしそうに話してくれた。これだけではなかった。驚くべきことに、人々はアルベロベッロの街全体を、水を集める巨大な装置として利用していたのだ。街は谷の両側の斜面に築かれている。家々の屋根から流れ落ちた雨水は坂道を下って、最も低い谷底の位置にある広場
人々は命の水を巡る固い絆で結ばれていた... の続きを読む
トラウマになってしまった。日本でエアアジアの航空券を買うために、そのスケジュールを眺めながら、どうしても乗り継ぎ時間が短い便を選ぶことができなかった。しかし、こういう準備をしたときに限って、エアアジアはスケジュール通りに運航してしまう。いやこれが本当なのだが。クアラルンプールのLCCTのターミナル前の屋外の椅子で時間を潰すしかなかった。気まぐれにパソコンのスイッチを入れてみた。画面が立ちあがり、無
シンガポールの宿を探すしかなかった... の続きを読む
たしかにシートベルトは窮屈ではあるものの、「晴天乱気流」はいまだに事前の発見が難しく、また、操縦の都合による突然の揺れは起こり得ることなので、自衛のためにもゆる目の着用を勧めたい。九七年の連続事故以降は、エアラインへの責任追及の過程で、事前に「シートベルト着用」の機内アナウンスがあったか否かが焦点になり、エアラインも最近では安定飛行に移ってからも「常時着用」を勧めるようになった。さらに、収納棚に収
大きな荷物が凶器になるケースも... の続きを読む
旅で私が発見したのはイタリアで、ローマの街並みはその後も何度も訪れてお馴染みになったし、とくにヴェネツィアは、水上都市で車が走っていないから交通信号を気にせずに歩き回れるし、サソマルコ広場近くに宿を取れば、気の向くままに歩き回って酔っぱらっても、大運河、いわゆるカナルーグラソデの方向さえ把握していれば間違いなくホテルに帰れるので、これまでに5回も行ってしまった(ニューヨークも4回)。ついでながらど
ホテルだけは一流ホテルを... の続きを読む
行き先と宿が決まったなら後はアクセス。交通手段をどうするか、である。これも、既成概念に捉われることなく、あらゆる可能性を考慮して、アクセスを検討してみるのが大事である。そしてその中で、速度、料金、或いは快適性、これらのどれに重きを置くかで、選択肢を狭め、最終決定する。例えば東京から金沢へのひとり旅を決め、駅前のホテルを予約したとしよう。さて、アクセスをどうするか。先ず、真っ先に浮かぶのが飛行機。羽
交通手段を検討するのもまた愉し... の続きを読む
せっかく名古屋で乗り換えるのなら、是非とも名古屋の食文化の一端に触れられるデパ地下を利用したいものだ。お腹がくちくなったのに加えて、ゆらゆら揺れて瞼が自然重くなる。名古屋から松本まではほぼ二時間。うたた寝する間に着いてしまう。「思い出はあまりムキになって確かめない方がいい」日本の地方都市は何処も、三〇年も経つと、がらりと、その様相を変える。松本も無論、その例外ではなく、というよりは、変貌を遂げた代
名古屋の食文化に触れられるデパ地下... の続きを読む
雑誌を読んでいたら、「家族旅行におすすめのお宿」という記事を見つけました。子ども連れだと受け入れてくれないお宿って、結構たくさんあって、特に子どもがまだ小さいので、ゆったりくつろげるのか心配になりますよね。掲載されていたお宿は、子ども連れでも安心してくつろげるような、いろんな特色のあるサービスがあるそうです。少々子どもが騒いでしまっても平気なように、お食事はお部屋でとれるとか、子ども向けのメニュー
家族旅行におすすめのお宿を見つけました... の続きを読む
家族旅行での泊りがけは一番、子どもたちにとって、テンションがあがります。せっかく高知へ行くのに、車で遠くまで足を運んだから、なかなか味わうことのできない体験したいと思うのは親心ですが、小学生や幼児にとって博物館などへ行くより、身近にある公園のようなものが一番喜びます。とにかく、走りたいだけなのです。でも、乗り物になると感動します。あまり高い所に上がると心配して、身体をこわばらせてしまうほどになって
小さい子どもが満足できる家族旅行... の続きを読む
目安はあくまでも1000元以下なのである。大きく深呼吸してから、「多少銭?(いくらですかこと、問いかける。すると、英語で答えが返ってきた。「ツーハンドレッドーフィフティー」失礼ながら、いや私の英語もひどいものなのだが、それはさておき、彼女の英語はなめらかな発音ではなかった。私の耳には「ツーサウザンドーフィフティー」と聞こえてしまったのである。2050元か……考えていたより高い。銀座で買うのと同じ値
予想外の購入金額... の続きを読む
一号機関車のレプリカがマッチ箱のように小さな客車を二両引っ張るが、好評に応えて二〇〇二年八月には二台目の一四号機のレプリカも完成。こちらは少し大きめの客車を一両だけ引っ張っている。定員は、小さいほうの客車が一八名、大きいほうが三六名なので、列車としては二つの列車とも三六名に揃えてある。乗車の事前予約は受けつけていない。当日、発車前に駅の土産物屋で先着順に番号札を受けとって切符を買うのだ。料金は大人
一四号機が大きめの客車を一両だけ引っ張る... の続きを読む
ペルーの温泉資源は、すべて国有である。温泉資源は極めて豊かで、ペルーの一般国民の温泉に対する関心は、日系人、現地のインディオを除いては、高くないため、温泉開発に対する投資は少ないという。ペルー政府の要望もあり、温泉の分析技術に関しての指導で、日本から学者を派遣することになっている。(健康と温泉フォーラム実行委員会・大島フェローシップによる)ソ連の温泉ソ連の温泉分布は、サガレンからコーカサスまで全土
ペルーの温泉資源... の続きを読む
一九七五(昭和五十)年七月、私は東京都東久留米市から横浜市緑区(当時)に引っ越した。最寄り駅は東急田園都市線の青葉台であった。六六年に開通した田園都市線の沿線は多摩田園都市と呼ばれたが、当時はまだ開発途上であった。東急資本で塗りつぶされた新興住宅地に横槍を入れるように、長津田で一九〇八(明治四十二年)に開通した国鉄横浜線が接続していた。私はこの横浜線に少なからぬ関心をもち、慶応の付属中学に通ってい
原町田(現・町田)駅の風景... の続きを読む
小さかった頃、家からちょっと歩いた所にある公園で、よく遊んでいました。そこに観光客の皆様がやって来て、一歩入るなり公園全体を見回して、「違う!」と嘆き、出て行ってしまうことがありました。公園の出入り口付近で残念がる人達を見かけるのは、実はわりとよく見かける光景でした。その公園は古戦場跡なのです。怒ってしまう方々はおそらく、古戦場にまつわる歴史に傾倒し、古戦場に居たであろう歴史上の人物に思いを馳せて
歴史に想いを寄せる国内旅行者... の続きを読む
九州、四国まで行くと、また様子が違ってくるのです。四国で寝るところが見つからずに困っていたら、ガソリンスタンドの人が小学校に電話を入れてくれたことがありました。雨も降らなそうだし、水道もあるから校庭にテントを張っちゃえばいいと。「ガソリンスタンドにテントを張らしてあげたいところだけど、決まりがあるからまずいんだ」とすまなさそうに謝られてしまって、こっちが恐縮してしまいました。高知の山間部でした。小
四国で温かさに触れ、阿蘇ではシェルターに泊まる... の続きを読む
私はパリに戻り、パリの5つ星のホテルに泊まりました。最近できたばかりのそのホテルは、モダンな内装とゴージャスな設備が売り物で、スノッブな有名人が泊まることでも知られていました。黒のTシャツと黒のパンツの制服を着たホテルマンたちは、まるでモデルか俳優の卵を集めてきたよう。みな、若くて粒ぞろいの男性たちばかりでしたが、その態度はどこか冷めていて、温かみが感じられません。彼らの人生そのものが味気ないので
パリの5つ星のホテルに泊まった... の続きを読む
仕事で海外に行くことはあっても、仕事優先で観光などしている暇がないのが現実。プライベートではハワイや、弟が赴任しているシンガポールなどの近場に数回。最近の子は、早いうちから海外体験をしているようですが、私たちの頃は高校生くらいまでに海外に行ったことがある人なんてあまりいなくて、私自身も、短大を卒業したあと20歳くらいの時に、仕事で、スイスとフランスにスキー関係の撮影で行ったのが最初でした。でも、雪
ヨーロッパもずいぶん近くなった... の続きを読む
2011年1月、7社の格安エアラインが日本に乗り入れている。就航して日が浅い格安エアラインも多く、いまは日本乗り入れの採算を推し測っている段階といってもいいかもしれない。日本路線が儲かるとわかれば、新しい格安エアラインが乗り入れてくる。すでに就航した航空会社も、同数や路線を増やしていくだろう。しかしその逆の可能性もある。2010年12月9日に羽田に乗り入れたエアアジアXは、就航から1年間の搭乗率を
格安エアラインと地方空港の模索が続く... の続きを読む
厚岸を出発し、市街地を過ぎると右手は厚岸湖だ。厚岸湾とつながっているので、海との区別はつきにくいが、対岸の陸地がくっきり見えるのか厚岸湾との違いだろうか。今度も湖面すれすれに走る。湖が尽きると思われるところで、湖に注ぎ込む川に沿って遡るように列車は進む。川と言っても、岸は雨上がりのようにぬかるんだ状態で、や、かて、それらは水たまりとなって広がり、だんだんと水たまりがつながって、広大な池の中に多数の
思わず息をのむ大湿原の景観... の続きを読む
ICカードのSuicaを持って、上野駅のホームに行ってみよう。由緒ある東北本線の名前は、宇都宮あたりまで行く電車に関しては、宇都宮線と呼ばれる。その宇都宮線の乗り場は高架ホームの八番線だった。もっとも列車によっては、行き止まり式の地平ホームから出発することもあるからややこしい。八番線ホームのグリーン車停車位置のあたりへ行くと、グリーン券の自動券売機があった。さっそく手持ちのSuicaを挿入すると、
ともあれ、グリーン車に乗ってみよう... の続きを読む